旬感ブログ

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作品情報はこんな感じ‼

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映画としての面白さ云々より、エンドロールのご本人たちの実に楽しそうに、鬼ごっこに興じる姿が全てだなって思った。

もちろん、映画としても、気軽に観れて、くだらなくて、笑えて、楽しいので、おすすめです。

アベンジャーズホークアイ*1が、鬼ごっこの天才役で、めっちゃ強いので、ホークアイのファンの人とかも楽しく見れると思う(笑)

 

この映画を観て、ふと、中学校の担任の先生から卒業時に言われた言葉を思い出した。

「こうやって、たまたま、同じ地域に住み、家が近いというだけで出会える友達は、残念ながら、この先ほぼいません。今は当たり前だと思うかもしれないけれど、これは、大人になればなるほど、特別なことになるんだよ。ここでは当たり前のことが当たり前でない世界に行く人もいると思う。それでも、こうやって何かの縁で共に学んだ仲間を大切にしてほしい。」

みたいな…。当時は、へーって感じで、冷めた目でこの話を聞いていたと思うけど、今ならわかる。私も、当時の先生と同じくらいの年齢になってしまったのだ。

 

この映画の登場人物(同級生5人組)たちは、小学校卒業後も毎年5月に、鬼ごっこ(TAG)に本気で取り組んできゃっきゃっしているのですが、医者や会社役員、スポーツジムの経営者から失業中の者まで…。

(割と裕福な地域と思われるものの)その後の人生はさまざま。

きっと小学校が同じでなかったら出会わなかっただろう人達だ。

 

地元の友人というのは、地元に居続けない限りなかなか疎遠になってしまうものだと思うけれども、こうして、無理やりにでも年に1度会う機会を持ち続けているのは、子供の頃からほんとに気の合う仲間だったのだと思う。どこでなにをしていても、毎年5月になれば、あの頃の自分たちに戻れる瞬間があるというのは、ある意味、自分の拠り所なのかもな。

しかも鬼ごっこだったら、難しい話はせずに体を動かせばいいし(笑)

 

しかし、考えてみると、過去を知っているということはなかなか残酷なことでもある。

当時優等生だったあの子は、もう優等生ではないかもしれない…。

当時冴えなかったあの子が、大成功を収めているかもしれない…。

子供ながらに感じていた仲間内の序列みたいな物差しは、その後の数10年の間にいとも簡単に逆転していることが往々にしてある。

それに、大人になると、誰もが胸の奥にしまっている過去の栄光も、黒歴史も、ここでは、取り繕えない。だからこそ、取り繕わなくても良い安心感みたいなものがあるんだろうなって、この映画を観て感じた。特に、重役に就く者は、いつでもきちんとした姿を求められるから、こういう仲間の存在が貴重なのかな。ま、何をしていても、“大人”になってしまうと、ある程度きちんとした姿は誰でも求められるか。

 

自分に置き換えて考えてみても、本質的な性格とか性質って、小学校の頃から変わらないかも。

何をしている時楽しかったか、とか、どんな時に笑っていたか、とか。

どんな人が嫌いだったか、とかとか…。

その周囲の人とのバランスで変わることもあるけど、基本的には、変わらない気がする。

私にも、小学校からの友人がいるが、彼女とは深い話とかはあまりしない分、ほんとに、しょうもなくてしょうもない、他の誰にも話せないような話をしては、涙を流して笑っている。別に今の仕事の話をしたい訳じゃない。こうやって、くだらない話をしてげらげら笑える友人がいることが幸せなんだ。

 

って、この映画、こんなにセンチメンタルな感想を持つ映画ではない。

なんたって、2時間ずっと大人の本気の鬼ごっこなんだから‼