旬感ブログ

好きなこと&旬な気持ちをメモ代わりに

ナタリー

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本当に何気なく手に取った作品だったけども、パリのエッフェル塔が東京タワーに錯覚してしまうくらいには、心に共鳴するなにかがあった(笑)

何言ってんだコイツて言われそう、でも、そうだったんだ。

出会ってしまったなと思った。

”主人公が”とかではなくて、”映画そのものが私だな”と思えるような映画に(笑)

 

影響を受けたとか、考えが広がったとか、自分を変えるきっかけになった…とかではなくて、今の自分そのものを見ているような不思議な気持ち。

なんといえばいいんだろう。

同じ経験をした訳ではないし、国も違うし、こんなにおしゃれ映画には不釣り合いな私の人生なのに、登場人物が私の人生の登場人物のように感じて。

なんというか、適度なリアリティーさで”生”を感じた。

 

主人公のナタリーは、多分、超ハイパースーパー級の私の理想の女性像なんだと思う。

まず見た目が好みど真ん中(笑)私が素敵だなと思う女性の究極の姿だった。スタイルもファッションも全て。

ナタリーを演じたオドレイ・トトゥの美しさもあいまって、理想と言ってしまうことすら忍びないのだけど、思ってしまったのだから仕方ない。

だけど、眩しいだけのただの憧れとならず、どこか親近感を感じたのは、大切な人を失った時の描写が私にとってリアルだったからだと思う。

死との向き合い方って、その人の生き方みたいなものが出ると思う。とてもプライベートで個性的なもの。

「あーこの人は、私とは全く違うけど、人間としての根本にあるものは私と似てる」そう思った。

 

ナタリー含めて登場人物の描き方もまた良くて。

理性があるのに、狼狽えてて、少し滑稽で、愛おしくて、愛がある。

理想の女性の周りに、私にとってリアルに感じられる登場人物たちがいた。

 

20205月下旬の私にとっての一本。多分、今の私だから響いた作品。

10年後にこの映画見たら何を感じるんだろうか。そんな事をふと考えたりした。

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