旬感ブログ

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エンドレス・ポエトリー

アップリンクの2019年参議院選挙キャンペーン応募し、アップリンククラウドにて、『エンドレス・ポエトリー』を鑑賞させていただきました‼アップリンクさんありがとうございます^^

 

 

アレハンドロ・ホドロフスキー監督も、「エンドレス・ポエトリー」という作品も全く存じておらず、事前情報のないまっさらな状態で鑑賞しました。他にも、「ブラインド・マッサージ」、「すべての政府は嘘をつく」から選べたのですが、Twitterに添付されていたフライヤーの雰囲気で、何となく選んでみました。

 

…結果、観て良かった‼

そして、全方向的に衝撃がすごかった………。

 

そもそも、年齢制限のある映画ということすらわかっていなくて、(このブログを書くために調べたところ、R18+版らしいですね、当然だ)オープニングの舞台劇な雰囲気から、ダークファンタジー?!ってびくびくしながら観ていたら、息を吸うかののごとく、ナチュラルに全裸(男女共)シーンが登場するので、最初は、へっっっえっえぇっつえ!?みたいな衝撃が‼

モザイクもなくあまりにも堂々としているので、いや、そんなはずはない‼ってリアルなレプリカか何かかと思った(笑)←いや、本物ですw

R18+の話はこのあたりにして。

 

ストーリーはこちらから。

エンドレス・ポエトリー : 作品情報 - 映画.com

アレハンドロ・ホドロフスキー監督の自身の物語を、心象風景的に描いたのかな。

正直よくわからなくて、謎…みたいなところも、たくさんあるのだけれど、“難解”っていう印象はなかった。

全体的に、壮大な創作ダンスを観ているような、長い長い夢を見ているような、不思議な感覚に陥る。

それにしても、この監督の色彩感覚はすごい‼圧倒されました。

明らかに凡人ではないし、天才なのか、奇人なのか…みたいな気持ちになる一方で、真っ当感覚もあり、勉強している人なんだなということも感じました。

 

なんだか、ごちゃごちゃ書いてしまたったけど、この作品を咀嚼できた訳ではないし、この映画が好みかと言われたら、多分、答えはNO。

だけど、鑑賞後の後味がとてもよくて◎

それは、監督自らの人生を全身全霊表現することで、「自分を生きること」を肯定しているからだと思う‼

確かに、私には???な表現も多数あるのだが、ポイントポイントで発せられる言葉は、シンプルで力強い。意思を持って生きようともがく者の背中を押してくれる言葉だった。

 

特にラストシーンには、珠玉の言葉が詰まっていた。

自分の心の中にそっとしまっておきたいけど、それでも忘れてしまいそうなので、書いてしまおう。

翻訳した人もすごいと思う。最後の言葉のセンスとが圧巻。

 

 

自分でいることを学び

 

愛することを学び

 

創造することを学んだ

 

生きることを学び

 

あらゆる道は己の道

 

心を開き世界のむせび泣きを聞いている

 

 

 

 

…そして、長年確執のあった父親への赦しの言葉。

恐らく、現実はそうではなかったからこその、その言葉。

 

 

何も与えないことで、全てを与えてくれた

 

 

当時の父親よりも年を重ねた今、そう思えたのだろうか。

だとしたら、生きるってすごいことだな。

 

父親については、地震のさなか、身を守ろうソファーの下に隠れる息子アレハンドロを危険に晒し、

地震が怖いのか、このオカマ‼男ならこの恐怖に打ち勝て、笑え‼」

というシーンが狂っていて、勘弁してくれってなりました。(他にもあるけど)

 

 

両親から「愛されている。」と実感し、そう信じて、生きてきた私には、この思いは一生抱けない。

 

愛されたことで、そこに留まることは、幸運なことであり、素晴らしいことなのだけども、そこに留まることで、見出されなかった自分の感覚、才能…そんなものがあるのかもしれない。

もちろん、逆も然り。

だけど、この監督の天才的な感覚を知ると、思わずそう思ってしまうのだった。

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