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RBG 最強の85才

「ビリーブ 未来への大逆転」で、フェリシティ・ジョーンズが演じたルース・ベイダー・ギンズバーグ(通称RBG)のドキュメンタリー映画を観てきました。現在のアメリカにおけるリアル・スーパーヒーローであるRBGをテンポよく映し出していて、なかなか楽しめました。

 

RPG個人への感想?みたいなものは、もっと詳しく知ってから書きたいな。という訳で、映画で印象に残ったことをいくつか。

 

『まともな女性は、声を上げないと思われている』(「空軍において、男性だけに支払われていた住宅手当を請求する裁判」の原告女性の言葉)


正直はっとした。この意識は、女性の私にもある。
自分は文句ばかり言わない常識ある女性であり、物わかりの良いいい子で見られたいという意識。
「世の中、そうゆうものだからってわかっている風な自分」にある種満足しているような…。
でも、本当にわかっていること、頭が良いということは、わかっている風のいい子でいることとは全然違う。
おかしいものは、おかしい。そう言える知性に憧れる。

 

誰もがRBGのことを控え目と評する
アメリカ&キャリアウーマンというと、どうしてもガンガン前に出てくるイメージだったが、彼女はそのイメージとは、真逆。実際、語り口も淡々としている。

「ビリーブ 未来への大逆転」を観た時にも同じことを思った。
映画のクライマックスとなる口頭弁論の場面、フェリシティ・ジョーンズは、抑えた演技をしていた印象がある。強い言葉を淡々と…どんな熱い弁論になるのか?と思っていた私は、少し拍子抜けしたのだった。このドキュメンタリーを観ると、彼女が控えめで思慮深いからこそ、言葉に重みがあるタイプであることがよくわかる。

 

「彼(夫のマーティン)は、自分に実力があるからこそ、私の邪魔をせず、実力を認めてくれた」(RGBの言葉)
これは、どこの世界でも共通ですね‼対等な関係を築ける人は自分の実力を正しく理解している。

 

RBGめちゃくちゃおしゃれ

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RBGめちゃくちゃワークアウトする

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…なんというか、自分自身の被差別意識のようなものが…
私の世代(昭和末期世代)は、学生時代は、(待遇の差という意味において)男女差別を感じることは、ほぼなかった世代だと思う。
少なくとも私は、女だからと言って不利に感じたことはなかったと思う。

 

でもどうだろう。社会に出た瞬間(厳密には、就活を始めた頃から)、女性差別があることがはっきりとわかった。ん~差別というか、男と女は社会で求められるものが、こうも違うのかと。
そして、いつしか、大人になればなるほどに…あれ?っという小さな違和感は積み重なっていくほどに…その違和感が、“当たり前なこと”として、自分の中では大きな問題ではなくなっていったような気がする…。世の中そうゆうものだって、自分を納得させてきたのかな…。うーん、なんだか難しい…。ものわかりの良いまともな女性でありたいと思う意識がそうさせたのかもしれない。

この映画を観ていると、いくつかの裁判事例が出てくるが、この事例に近しいことって、10年くらい前には、普通にあったし、今もまぁ、根本は変わってなかったりするよね~なんて思った。
あの時のあれも、これも…差別と捉えようによっては差別だったのかな…みたいな。
今まで気に留めてなかった被差別意識みたいなものが不覚にも呼び起こされてしまって、少しシリアスな気持ちになったことも事実。だからこそ、RBGの強さ、聡明さが眩しく見えた…。