手書き文字の話
私は自分の字が嫌いである。それはもう、徹底的に。
正直、かなーーり拗らせたコンプレックスの一つだと自覚している。
小さい頃からずっとずっと嫌いだった。丁寧に丁寧に書いているつもりでも、バランスがめちゃくちゃ悪いし、ゆっくり丁寧に書いているつもりでも、人よりも書くのが早くて、どうして他の人はこんなに時間を掛けて文字を書けるんだろうと。
(これ以上ゆっくりだと逆に書きづらくて無理だった…)
その“丁寧にゆっくり書く”ができない自分もまた嫌いだった。
なんで私の書く文字は、こんなにも不細工なんだ。
“字は体を表す”なんて言うから、醜い自分を見ているようで、余計に自己嫌悪に陥った。
ペン字講座をかじってみても、改善しなかった。
うーん、もしかして、少しは改善していたのかもしれない。でも字が汚いことには変わりなしです。
文章を書くことは嫌いじゃないのに、自分の字が嫌い。これは私にとって結構しんどいことだった。
文章を書いているあいだ中、大嫌いな自分の字を見続けなくてはならないから…。
だから、現代の手書きじゃなくても、文章を書ける環境には心の底から感謝している。
こうやってブログも書くことができるし^^
少し話が飛躍するが、大人になると手紙を書く機会は減る。(なんでもメールでOKな便利な世の中です^^)
手紙を目にする機会は結婚式くらいかな。
両親への感謝の手紙、友人への感謝の手紙。
実は私も、友人代表のスピーチしたことあるのですが、話すことを箇条書きにしたメモだけ持っていて、スピーチをしたということがありました。スピーチ自体は悪くなかった(自画自賛w)ものの、大切な親友に、手紙というプレゼントを渡せなかったという反省がありますね。はい…。
当時は結婚式にあまり出席したこともなかったので、スピーチ=話すだけと思ってました(笑)
そんなこんなで、仮に自分が結婚するとしても、両親に手紙を送るのはいいけど、手書きは無理だなと
割と本気で思う程度には、手書きコンプレックスです。
ここまでで、なかなかの拗らせ具合は伝わったと思います…(苦笑)
話は飛んで、昨日、嵐の二宮君(通称:二ノ)が結婚しました。
さすが国民的アイドル、私の周りでも少し話題になりました。
そこで、こんなことを言った人がいて…。
(ファンクラブメンバーに宛てた)ニノ直筆の手紙について、
「決して綺麗な字じゃなかったけど、丁寧に書いていたことは伝わってきて、なんか好感度上がったわ」
と。
そうか‼
手書きで気持ちが伝わるってこういうことなのかな。
綺麗、汚いは関係なく、丁寧さから気持ちは伝わるんだな…。
私は自分の字が嫌いすぎるあまり、他人の書く文字に対しても、その見た目の美しさばかり気にしていたのだと思う。
所謂、“人の外見だけ”だけで判断しているのと同様に。
その文字からにじみ出る人柄とか、心持ちを感じ取ることができていなかったなと。
お恥ずかしながら、そんなことに気づいたので、ブログに書いてみました。
たまには私も身近な人に、手書きで感謝の手紙でも書いてみようかな…(重っ)