旬感ブログ

好きなこと&旬な気持ちをメモ代わりに

時代を超える力

最近、古い作品?古典とか?時代を超えて届けらる作品がいいな~と思うことが多い。

 

具体的には、

NTLive『夏の夜の夢』を鑑賞したこと。

古典に関する本をいくつか読んだこと。

特に面白かったのは、「妄想とツッコミで読む万葉集」かな~。他にもあるけど、今回は万葉集に絞ります。

 

NTLive(2020新作ラインナップ | ntlivejapan)は、簡単にいえば、イギリスの舞台作品を映画館で鑑賞できるというもの。

『夏の夜の夢』に限らず、めちゃくちゃめちゃくちゃ良いので、他の作品も強くオススメしたいのですが、今回は『夏の夜の夢』の話。

原作は、ご存知ウィリアム・シェイクスピア作の喜劇である。だから1500年代の作品。

万葉集は、700年代~800年代にかけての作品。

 

要するにめっちゃ昔。想像もつかないほど、遠い昔のお話なんです。

だけど、なんというか環境とかツールは変わっただけで、人間は相変わらず滑稽で、孤独で、誰かと繋がりたくて、愛されたくて、失うと辛くて、すぐ狼狽えて、ばかばかしくて、でも一生懸命で…。

そんな、かっこよくもないありのままの姿が、今とかわらなくて。それでいて、輝いていた。

 

輝いているというのは、ちょっと飛躍した表現だけど、『夏の夜の夢』の幕間で流れた演出家のニコラス・ハイトナー氏の「人間は滑稽でも輝いている(輝ける)」という言葉が印象的だったので、あえてそう書こう。

spice.eplus.jp

 

特に万葉集なんて、私たちが今SNSでやっていることと、根本は変わらないんじゃないかな~なんて思った。

美しい景色に感動したら、誰かに伝えたいし、それに共感してくれる人がいたら嬉しいとか、まさにそんな感じ。そして、見せ方のうまい下手があるのもまた同じで(笑)

そんなことを考えていると、あぁなんか面白いなって思う。

私だけかもしれないけど、勝手に過去より未来にいる私たちの方が、進化した高等な世界にいる…なんて思っているけど、それは、完全なるおごりですね!!

確かにツールは変わったし、価値観も変わったりしているけど、それはただの変化であって、別に何もすごくないという、あったり前の事実にぶつかる。

そして、そのことがなんだか私は嬉しい。なーんだ、同じじゃーーんってなる。

思い返せば、学生時代から、古典が好きだったな。

昔の人との共通点に思いを馳せて、隣の席の友人よりも分かり合えたような気持ちになることだってあった。面白い。

 

時代を超えて残る作品っていうのは、人間の普遍的な部分を捕えたものなんだと思う。

今の時代の作品で、1000年後に残っているものってなにかあるのかな。

知りたい、けど、決して知ることはできないんだな~これが。

それこそタイムトラベルとかできたらいいのに。