旬感ブログ

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THE BATMAN-ザ・バットマン-

もともとMarvelよりDC派なのですが、あの大ヒット作『ジョーカー』が個人的にあまりピンと来ず。今作も約3時間はさすがに長すぎるだろ……と、散々渋ってたのに、観たらみたで、かなり好きな映画でした。
比べるものでもないけど、ダークナイトシリーズ(3部作)よりも、好きでした。

 

そもそも、私はミステリーやサスペンスものが大好きなので、ストーリーを貫くミステリー要素がいい緊張感を与えていて、3時間という長さは一切感じなかったです。これこれこれ、こういうゴッサムティー、こういうバットマン待ってました、という感じ。何より、”闇”の恐怖を丁寧に描いていたのがよかった。最近は、結局、最も恐ろしいのは人間みたいなストーリーが多い中で、”闇”こそ底知れぬ恐怖であり不安みたいな描き方好きだった。結局、その闇に対して勝手に恐ろしさを抱くのもまた人間で、あくまでも人間は巨大な渦の中で踊らされてるというのが、ゴッサムティーよね~って。

 

ロバート・パティンソン演じるバットマンは、年齢云々を別にしても”青さ”が出るのがいい。若さというより青さのイメージ。そもそもバットマンってスーパースーツを着てるけど、肉弾戦タイプで、スーツの性能上、銃弾とかには滅法強そうだけど、打ち身や青あざは絶えないイメージ。なんというか、かなり本人の身体に依存していて、正直、強いんだか弱いんだかわからないクオリティー。でも、それを着ないと戦えないのが、ブルースぼっちゃんのパーソナリティーで。なんかいいよね、青いよねっていう。

さらに大人になったブルースは完全にそのあたりのバランスが狂気的(かつ、ちょっと変態的)な感じなのだけど、今作のブルースはまだ青春の途中にいると思わせてくれるロバート・パティンソンのあの佇まい。なんか、愛おしくなってしまうの、ずるいな。キャットウーマンとの関係も不器用な若さがが溢れてしまう。

 

3時間という長丁場ではあるものの、いい意味で、ダークナイトシリーズほど、体力も奪われず*1非常にちょうどよかった。

久しぶりに映画サービスデーである水曜の夜を満喫できました。バットマンありがとう、ゴッサムティーありがとう、DCありがとう。

 

*1:あれはあれで爆破音やら怒涛のアクションが魅力であり、げっそり体力もってかれる要素であり