旬感ブログ

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家族送

スケジュールがビタっと嵌り、《MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)》という短編映画作品集を鑑賞しました。

MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)》はクリエイターの発掘・育成を目的に、映画製作のきっかけや魅力を届けるために生まれた短編映画制作プロジェクトです。年齢や性別、職業やジャンルに関係なく、メジャーとインディーズが融合した、自由で新しい映画製作に挑戦します。“変化”をテーマとした36名の監督による短編映画を4シーズンに渡りオムニバス形式で公開。初監督多数、俳優、漫画家、ミュージシャンらが参加し、一般公募枠の12作品は、419作品の応募から選抜されました。映画祭の開催ほか、多様な作品を多様な形で国内外に届けていきます。

ABOUT | 短編映画制作プロジェクト | MIRRORLIAR FILMS

今回鑑賞したMIRRORLIAR FILMS Season3は全部で9作品。その中で最も衝撃的かつ私の好みだったのがこの作品。

あらすじは、

亡くなった祖⺟の葬儀を全て⾃分たちで⾏いたいと⾔い出した⽗親。彼の⼀⾔をきっかけに家族は⼀丸となって奔⾛することとなる。俳優として活躍する村岡哲⾄の実体験に基づいた⼀⾵変わったドキュメンタリードラマ。

短編映画制作プロジェクト | MIRRORLIAR FILMS

というもの。

 

あらすじそのまんまの作品で、リアルな家族が、自宅(監督の実家)を舞台に、おそらくスマホのカメラで撮影した、プライベート感溢れる作品。一見するとただのホームビデオなんだけど、ドキュメンタリーといいつつ、演技もしていたりして。もちろん、編集もしっかり。映画史に残るような大作・傑作ではないかもしれないけど、この村岡家にとっては、そりゃもう珠玉の名作。家族皆でこんな作品が作れたら幸せすぎるでしょ。きっとお亡くなりになったおばあ様も喜んでるはず‼何がいいって、画面を通して、家族の皆がこの映画作り&葬儀作りに前向きノリノリに取り組む姿勢が溢れていること。その様子に思わず頬が緩んでしまう。芸術一家ということも影響しているのかな、ユーモアセンスにも溢れ、この作品を観終わる頃には、表現村岡家が大好きになってしまった。

 

葬式というのは不思議なもので、悲しいし寂しいのだけど、いったんそのことを心の片隅に置いて、家族総出でやたらとバタバタする。なんでこんなにばたつくのか自分たちでもよくわからない。その一切を業者には任せず、自分たちで執り行うというのだから、そちゃもう想像以上に大変だったろう。でも、なんだか、楽しそう。最終的に、読経とか歌唱(別れの歌みたいな?)も自分たちで執り行うのだけど、なんかもう、笑ってはいけない状態で(笑)いや~よかった^^

そういう感覚って私にも身に覚えがある。同居していた祖母が亡くなった時、家族皆して弔う気持ちはめっちゃあるんだけど、各々にそれに溢れすぎてしまって(笑)出棺の時は、小学校の教師をしていたおばあちゃんに敬意を込めて、卒業式で流れる「威風堂々」を流してみたり。ちょいちょい笑ってしまいそうで、でも真剣で(笑)真面目にやっているのだけど、だからこそ、なんだか妙におかしくて。そういう家族のあったかさ、可笑しさがこの15分間に詰まってた。そりゃもう最高の作品でした。

 

YouTubeでも見ることができます~^^

 

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