旬感ブログ

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もっと超越した所へ。

10月14日公開予定の『もっと超越した所へ。』

幸運なことにFan’s Voice独占最速試写会にて鑑賞することができました。

 

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いや~面白かった^^

あらすじにもあるように、ダメ男を引き寄せる女たちの恋愛模様を描くのですが、そのダメ男のダメっぷりが(笑)友人に軽く「ダメ男だよ~、別れなよ」っていうレベルではない。

特に、菊池風磨さん演じた怜人くんと、オカモトレイジさん演じた泰造は、もう物理的?に倫理的に?うっっわってどん引きするレベルで。それこそ超越したダメ男で、すんげームカつく。なのに、面白くて笑ってしまう。冷静になればなるほど許すまじ案件なのに、笑っちゃう。割とふっつーに胸糞悪いやつなのに、笑っちゃう。もう、どうしてくれよう(笑)そもそもダメ男たち、自分がダメと思ってなさそうだし、悪びれる気持ちもないし。そういうところがダメ男たる所以なんだけど。この2人に限らず男性陣4人の、「ちょ、どの口が言う?」レベルが天井突破してた。

 

そういった、やべー男性を演じた俳優さんが、見事なまでに三者三様で素晴らしく。腹立つ案件を、絶妙にイラつかせながら、滑稽で可笑しく、なんなら時々かわいいなと思わせるように演じてきて。なんか悔しかったよ、私が(笑)それを受け止める女性陣も、さすがダメ男を引き寄せる女たちなだけあって、ちょいちょい「大丈夫そ?」ってなるんだけど。なんだろな、もはや「自らの力で稼ぎ、かつ、生活を成り立たせている」というだけで、とても信頼できてしまう。前田敦子さん演じる真知子が怜人くんにブチ切れるセリフとか、そのものズバリなのでぜひ見て、聞いてほしい。

そこから女性陣が「もっと超越した所へ」へと向かうエネルギーが、これがまたすさまじかったので、そのあたりは、ぜひ劇場で‼

 

こうやって感想を書いていてふと思うのは、結局繰り返してしまうなら、「もっと超越した場所」に向かうのは、意外と悪いことじゃないのかも⁉ってこと。正しさとか、理性をぶっとばしてく謎のポジティブエネルギーがあった。

そして、4組のカップルそれぞれのお芝居の相性がいいのか、皆さん演技が上手なのか、そのどちらもなのか。役者さん8人それぞれもっと好きになれる、そんなポジティブパワーも^^

 

上映後に根本宗子さん(原作・脚本)、山岸聖太さん(監督)を迎えたトークイベントがあり、それまた上映後余韻そのままに、楽しかった。根本さんが「この作品は2015年に書いた作品で、ほんと、全部言ってる。一人一人の胸ぐらをつかみに行ってる」とか、ダメ男たちの挙動に対して「あれ、ほんとムカつきますよね~(笑)」とか楽しそうに話してて。根本さんの舞台も行ってみたいなと。確か、成田凌さんの舞台があったような……‼‼

その場で少し触れられたタイトルの『もっと超越した所へ。』の意味。舞台製作当時、脚本の実力は上がっているが、そのレベルに自分の演出力が追い付てないのではないか。もっと演出力を上げたい、今までの自分ができなかった、やれなかったことをやりたい、という決意のみで決めたもので、脚本の内容から決まったものではなかったそう。こんな大ごとになると思ってなかったので~って恐縮されてた。でも、これが‼結果的にめちゃくちゃ秀逸なタイトル‼

やっぱり、今までの自分を超える『もっと超越した所へ。』というのは、ものすごいエネルギーなのだろう。そのエネルギーこそが、舞台から映画化へ繋がったパワーの源だったのかな。

 


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